【羽島市議会】災害対策におけるDX化で市民の減災意識を一般質問

想い

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おはようございます。
羽島市議会の河﨑周平です。

今回は2023年6月定例会における羽島市議会一般質問について、質問の内容と意図、そして回答についてお話しさせていただきます。
羽島市をより良い街にするための一歩として是非ご覧ください。

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一般質問 災害対策におけるDX化について

一般質問とは、定例会での本会議において、市議会議員が執行部(羽島市長や関係部署など)に対して、一般事務に対して質問を行うことです。
一般質問では、執行部の所見や施策について報告を求めたり提案をしたり致します。

今回の議会にて行った一般質問については下記三点となり、本記事においては③を説明させていただきます。

  1. 美しいまちづくり条例について
  2. 公共交通について
  3. 災害対策におけるDX化について

2023年6月の一般質問の登壇実績についてはこちらの記事をご参照ください。

災害に伴う情報提供における防災のデジタル化は?

災害対策におけるDX化についての1点目、災害の発生や予防に伴う市民への通知のデジタル化について聞いてみました。

羽島市は木曽川、長良川といった一級河川に挟まれた立地ということもあり水防団が独立して存在しているなど水害への備えにも力を入れています。
しかし、昨今の気象状況においてゲリラ豪雨や線状降水帯など、雨量が想定を超えるような状態はいつ起こってもおかしくないと思います。

このような事態において、羽島市では国の「避難勧告等に関するガイドライン」がに沿い、災害発生のおそれの高まりに応じて住民等がとるべき行動を5段階の警戒レベルにて指針を出していますので想定外を無くすために常に努力をしています。

しかし、災害時において必要な事は「正しい情報を的確に発信(受信)すること」が重要であり、その体制を作ることは行政のDX化が有効となります。
現在羽島市でも行政のDX化を推進されており、情報伝達手段に活用するためにも早く導入して欲しいと願っております。

そこで今回は羽島市として、市民の皆さまへの防災情報の提供についてのデジタル化はどのような対応をしているのかを質問させていただきました。

防災のデジタル化についての回答

羽島市の回答として、防災時の情報発信については大きくカテゴライズして2パターンにて実施しているとのことです。こちらについては

▶防災無線を利用し住民に音として伝える
▶テレビ、ラジオなどのメディアや、はしメールやLINE、Facebookなどアプリを活用した複数媒体での情報提供

これらを相互に活用し、クロスメディアにて情報発信を行っているとのことです。

大雨や台風では、広報無線は聞きづらいという問題もあるため、視覚的に把握しやすく、かつ市外でも情報を入手できるアプリやHPの活用に力を入れているとのお話しです。

また、HPにおいては指定避難場所の混雑状況を確認できるシステムを導入し、情報のリアルタイム制を担保されているとのことです。

これらの情報を過不足無く入手できるように、羽島市の公式LINEの登録などはおススメしますよ。

災害発生時における市民からの情報提供は?

災害発生時における市民からの情報提供についても質問させていただきました。

まず、大前提として情報についての考え方になります。
情報は必要な人に必要なタイミングで提供されてこそ意味があるモノになります。
そして現在行政が推進しているDXについては現実世界とサイバー空間がシームレスに繋がる世界を目指すことであり、防災情報をDX化することは市民の安全安心においても重要な案件になるかと思います。
そして、大事なことは情報の発信だけでは無く、受信も含めて相互の運用こそがDXの要になります。

災害時にこそDX化が有効的と考えるのはこの受発信の有用性になりますね。

実際に、災害時においては市民からの問い合わせや被害報告、救助要請など電話での連絡が増えることが予想されます。
しかし、電話での対応においては回線数や電話を受ける人員、それぞれを対応する工数など全てを対応するには限界が出てしまいます。

そこで提案として、羽島市公式ラインにおける「道路損傷」の報告ページのように市民の側から市へ災害状況を提供できる仕組みを構築することは如何でしょうか。

現在利用されている「道路損傷」報告ページでは写真での情報提供も可能であり、また位置情報も同時に収集できることから、精度の高い情報を収集できることになり市民の方からのお困りごとに対し適切な対応を出来るようになるかと思います。

被害状況を写真や場所など必要十分条件として収集出来れば、対策も実効性の高いモノになってきます。

このような考えの中、どのように情報提供について、より詳しく言えば情報提供の重要性について確認させていただきました。

市民からの情報提供についての回答

羽島市公式LINEにおける「道路損傷」の報告ページのように市民の側から市へ災害情報を提供できる仕組みについて、新たに「被災情報」の報告機能の追加については、災害という緊急性の高い状況下で、操作方法の理解や情報精度などの課題があることを考慮し、まずは平時利用である「道路損傷」の報告メニューから運用を始める。

災害時は、まず第一に命を守る行動をとっていただくことが大原則であり、「被災情報」の報告メニューについては、安全を確保したうえで報告をしてもらえるような運用を含め導入を検討するとのことです。

災害時の情報提供のページができるかも知れませんので、その際には改めてご説明させていただきますね。

都市空間情報デジタル基盤構築支援事業を利用した災害対策は?

令和5年の新規・拡充事業案の市民生活・環境の項目において、防災意識の更なる向上として内水ハザードマップを新規事業案として出している羽島市。

また、現在「自分事ワークショップ」を開催し全ての市民が自分事として防災に向き合うための施作を実施されています。
これらは防災意識の向上として大変重要であり、有意義な活動だと私も思います。

これらの防災意識の向上にむけた取り組みをより推進するために、現在国土交通省にて新規プロジェクトとして立ち上げられたPLATEAU(プラトー) 「都市空間情報デジタル基盤構築支援事業」を活用し更なる防災対策に繋げていただくことを質問させていただきました。

こちらの支援事業を活用することで3D都市モデルの作成が可能であり、水害時のマップを平面では無く、立体で確認することが可能となるため時間軸に合わせた避難行動の提案が可能となります。

つまり、時系列の浸水深及び避難を開始するタイミングに応じた避難ルートを3D都市モデル上で表現し、水害範囲の拡大により避難行動が限定される様子を三次元的に可視化することが可能となります。

都市空間情報デジタル基盤構築支援事業を利用した災害対策についてはどのようにお考えなのか、ご質問させていただきました。

都市空間情報デジタル基盤構築支援事業の利用についての回答

現在実施中の「防災じぶんごとワークショップ」の中では無料のオープンソフトウェアを用いて、浸水想定を3Dモデルで可視化し、市民の方にお見せしております。

プラトーによる3D都市モデルの活用につきましては、防災分野だけでは無く、まちづくりやシティプロモーション、観光、交通など様々な分野において先行団体が取り組んでいるところです。

より詳細なデータで3D都市モデルを構築するには先行団体での効果を検証し、本市での有効な活用を研究してまいります。とのご回答いただきました。

今回の国土交通省主体のPROJECT、PLATEAU(プラトー) 「都市空間情報デジタル基盤構築支援事業」は3Dマッピングを実施してくれますが、同じことを無料のソフトウェアにて作ってしまう羽島市役所職員の力量の高さに驚いてしました。
質問よりもそちらの方が驚愕でした。というお話しです。

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