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羽島イノベーションラボ活動報告|羽島市のチーズ工房FCcheeseを訪ねて

企業・挑戦・若者

羽島市のチーズ工房「FCcheese」を視察|想いと手間を知ると、味はここまで変わる

羽島イノベーションラボの活動として、羽島市にあるチーズ工房「FCcheese」を視察しました。
視察日:2026年1月9日

羽島イノベーションラボでFC Cheeseを視察しました

羽島イノベーションラボの取り組みとして、2025年に羽島市内にオープンされたチーズ工房 FCcheese さんを視察させていただきました。

羽島市には、外からは見えにくいものの、確かな技術や強い想いを持って挑戦を続けている事業者が数多く存在します。
今回の視察も、そうした「羽島の中で静かに光る存在」を知ることを目的に実施しました。

当日は、羽島イノベーションラボのメンバー5人にて視察。
少人数ならではの距離感で、製造現場を見学しながら、
オーナーさんから直接お話を伺う貴重な機会となりました。

FCcheese オーナーさんの歩み

大学を卒業後、民間企業へ就職。
安定した環境の中でキャリアを積む一方、心の奥には「いつか自分の手でチーズをつくりたい」という想いがあったといいます。

その想いを行動に移し、北海道の牧場へ。
現場で牛と向き合い、乳の状態を知り、チーズができあがるまでのすべての工程を、体と時間を使って学ばれました。

修行を終えた後、地元周辺での開業を目指す中で出会ったのが羽島市にある大井牧場。
この出会いが、羽島市でFCcheeseを立ち上げる大きな転機となりました。

「チーズをつくる場所」ではなく、「チーズを育てる場所」

そんな言葉が自然と浮かぶような気がするのは、オーナーさん自身の歩みと覚悟が重なっているように感じました。

チーズづくりの現実と、想像以上の手間

FCcheeseさんで主に生産されているのは、セミハードチーズ、ハードチーズ。

一見するとシンプルに見えるチーズですが実際には驚くほどの手間と時間がかかっています。

250リットルの牛乳からできるチーズは、わずか約25kg。
つまり、原料の10分の1ほどしか製品になりません。さらに、熟成には3〜6か月という長い時間が必要です。

熟成中は、
・塩水で表面を磨く
・状態を見ながら寝かせる
・湿度や温度を細かく調整する

といった作業が日々続きます。
「待つ時間」も含めて、すべてが仕事。
効率だけを考えれば、とても割に合うとは言えない工程です。

ホエイの廃棄が示す、小規模事業者の課題

製造過程で発生するホエイは約200リットル。
栄養価の高い副産物でありながら、食品として販売するには厳しい衛生基準をクリアする必要があります。
そのため現状では、多くが廃棄されているとのこと。

これはFCcheeseさんに限った話ではなく、小規模な食品事業者が抱える共通の課題でもあります。
ここにこそ、“つながり”によって解決できる可能性がある。
視察を通じて、そんな気づきも得られました。

価格と収益のリアルな話

販売価格はこちらの記事では差し控えさせていただきますが、スーパーなどの安売りチーズと比較すると一見すると高級に感じるかもしれません。
しかし、これまで聞いてきた工程や時間を考えると、決して高すぎる価格ではありません。

それでも、まとまった収益を生み出すことは簡単ではない。
その現実を、オーナーさんは包み隠さず話してくださいました。

だからこそ、「どれだけ売るか」だけでなく、
「どう知ってもらうか」「どう伝えるか」が重要になってきます。

知ることで、味は確実に変わる

視察の最後には、ハードチーズとセミハードチーズの食べ比べをさせていただきました。

正直に言えば、話を聞く前と後では、味の感じ方がまったく違います。

「この一口の裏に、これだけの時間と手間がある」
そう理解した上で食べるチーズは、単なる“おいしい”を超えた、深い体験に変わっていました。

参加者からも
「こんなにつくるのが大変だとは知らなかった」
「話を聞いたあとだと、味がより印象に残る」
といった声が多く聞かれました。

羽島イノベーションラボの目指す姿

羽島イノベーションラボは、
「学びを未来へ、羽島から世界へ」 をスローガンに、
学び合い、つながり、発信していくことを目的とした学びの場です。

まずは、
羽島市内にある企業や人の取り組みを「知る」こと。
次に、その価値や背景を「共有」すること。
そして、新たな挑戦や連携へと「つなげていく」こと。

今回のFCcheeseさん視察は、まさにその原点を再確認する時間となりました。

このつながりを、次の一歩へ

つくり手の想いを知ることで、
食べるという行為は「消費」から「共感」へと変わります。

このストーリーを伝え、
羽島の人に、そして羽島の外の人にも届けていくこと。
それが結果として、FCcheeseさんの新たな販売や可能性につながっていく。

羽島イノベーションラボは、
そんな循環を生み出す場であり続けたいと考えています。

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