【羽島市議会】不登校児童生徒への対応について議会にて一般質問

想い

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おはようございます。
羽島市議会の河﨑周平です。

今回は2023年9月定例会における羽島市議会一般質問について、質問の内容と意図、そして回答についてお話しさせていただきます。
羽島市をより良い街にするための一歩として是非ご覧ください。

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一般質問 不登校児童生徒への対応について

一般質問とは、定例会での本会議において、市議会議員が執行機関(羽島市長や関係部署など)に対して、一般事務に対して質問を行うことです。
一般質問では、執行機関の所見や施策について報告を求めたり提案をしたり致します。

今回の議会にて行った一般質問については下記三点となり、本記事においては①を説明させていただきます。

  1. 新たに開設されたのぞみの稼働状況は?
  2. フリースクールに対する羽島市の考え方は?
  3. 不登校児童生徒の義務教育後の進路把握は?
  4. 子供の意見を聞くアドボカシー活動の考えは?

新設されたのぞみの稼働状況は?

羽島市では学校に登校したくても登校することができなくなってしまった児童・生徒が、在籍する学校に籍をおいたまま通う教室として現在「こだま」を運営されております。

この「こだま」で様々な経験を重ね、少しずつ自信をつけることで、最終的には社会的に自立することや学校に復帰することを目標にしていますが、まずは『学校以外の場所で、児童生徒のありのままを受け止め、安心して生活できる居場所をつくる』ことを大切にされています。

そのため、この教室では、個人または小集団活動を通して個に応じた段階的な相談活動を行い、自立を促しながら学校への復帰を支援することを目標とされていると聞いております。

そして、今年度6/1より小熊小学校内に新たに校内適応指導教室「のぞみ」が開設されました。
こちらの「のぞみ」では仮想空間、いわゆるメタバースを活用した適応指導等を実施するとのお話しもあがっているかと思います。

子供のためにも家、学校以外の自分の居場所となる「サードプレイス」作りが重要となり、そのための選択肢を増やしていくことは子供のためにも大事な取り組みになろうかと思います。

これらより、今年度より新たに開設された適応指導教室「のぞみ」の運営状況、及び仮想空間メタバースを活用した指導教室の設営に向けての進捗状況について質問させていただきました。

新設されたのぞみの稼働状況についての回答

羽島市の回答として、下記のようなご答弁、ご説明いただきました。

不登校児童生徒への支援の一つとして令和5年6月に小熊小学校内に開設した構内適応指導教室「のぞみ」にはこれまで市内全域から11名の児童生徒が利用しているところです。

「のぞみ」を利用する児童生徒は、適応指導教室「こだま」とは異なり、ペアや小集団で活動するとともに、学校施設を利用して活動を行っております。昼食を持参し、長時間滞在する児童生徒もおり、子供たちの居場所作りの一助となっていると考えております。

 児童生徒の学びの一例として、学校敷地内にある池とその周辺の「生物の生息空間」いわゆるビオトープを活用した活動や実験観察などに児童生徒は意欲的に取り組んでいます

 また、新たな居場所として考えております仮想空間いわゆる「メタバース」については名称を「ルーム・ひかり」とし、この秋開設に向け、機材の準備や職員の研修を行っているところです。


メタバースを活用した適応指導教室は名称が「ルームひかり」に決まったようです。秋頃の稼働とのこと。先進的な取り組みになるのでトライアンドエラーの繰り返しになると思いますが一緒に頑張っていきましょう。

フリースクールに対する羽島市の考え方は?

先ほどは新設されたのぞみについてお話しいただきましたが、次はフリースクールに対する羽島市の考え方についてお尋ねさせていただきました。

不登校児童生徒への対応としてまずは「学校に行かないことを問題行動と捉えない」、また「不登校というのは子供からのメッセージ」だということを羽島市では各種教育関係の委員会などでお話しされており、まさにその通りだと私も思います。

その中で、結果的に不登校となった児童、生徒への支援方法として複数の居場所作りは考えるべき事柄だと思います。

現在羽島市内にはフリースクールを運営されている事業者様もいらっしゃいますが、このように支援方法のチャンネルを増やす意味でもフリースクールの拡充には意義があることと思います。

羽島市としてはフリースクールについてどのようなお考えなのか。こちらについて質問させていただきました。

フリースクールについての回答

不登校児童生徒への支援については、不登校になった背景・要因を一人一人個別に把握し、学校関係者や家庭、必要に応じて関係機関が共通理解し、組織的・計画的に個に応じたきめ細やかな支援策を策定するとともに、社会的自立へ向けて進路の選択肢を広げる支援をすることが重要であると考えております。

 市内には、適応指導教室やフリースクール、または交流の場いわゆる「フリースペース」など、個に応じた学習や生活の場の提供た学校復帰、社会的自立を支援するための期間・施設がありますが、多様な子どもたちに対してふさわしい内容や方法による支援を行うとともに、子供が自分に合った学びを選択できるフリースクールは官民問わず重要な施設の一つであると思われます。

 今後、一人一人に応じた多様な支援や状況を把握するために民間フリースクールとの協力・連携が一層求められると考えております。

フリースクールなどの民間の力も活用し、子どものためにも住み良い羽島市にしていきましょう。

不登校児童生徒の義務教育後の進路把握は?

現在羽島市では、不登校児童生徒の人数について令和5年3月議会にて2022年度は1月末現在で142名とのご答弁をされているかと思います。

今年度の実数についても同程度になろうかと思いますが、そういった方々の義務教育後の進路についてお伺いさせていただきます。

不登校児童生徒の義務教育後の進路などの把握や実態調査などは実施されているのかについても質問っせていただきました。

不登校児童生徒の義務教育後の進路把握についての回答

市内中学校、義務教育学校の卒業時におけるすべての生徒の進路先については各学校が把握しております。

他方、その後の一人一人の状況や進路先については、学校・教育委員会いずれも把握しておりません。

ひきこもりについてご相談を寄せていただいた方やご家族の抱える問題は、生活環境や年齢に応じて内容を変えることから、継続して取り組みを続ける伴走型支援の必要性があります。

個人の想いにあわせて色々な支援方法を考えていきましょう。

子供の意見を聞くアドボカシー活動の考えは?

ここまでは大人の目線で子供のための環境整備について考えてきました。しかし、実際に大事なのは子供の意見だと思います。

子どもを尊重しようという社会の動きが高まり、2023年4月1日に「こども家庭庁」が発足されました。

勉強やスポーツ、趣味や特技など本人が何を大事にしているのか、また何をしたいのか。
そしてその子供の想いに対し大人はどんなバックアップが出来るのか。

子供の意見を傾聴することが重要になると考えております。

子どもが意見や考えを表明できるようにサポートすることを子どもアドボカシーと言いますが、この子供アドボカシーのについて羽島市ではどのようにお考えなのかについても質問させていただきました。

不登校児童生徒の義務教育後の進路把握についての回答

子ども家庭庁発足と合わせ施工された「こども基本法」においては、児童生徒の意見表明権が重視されており、学校教育においても全ての子どもの意見を尊重することが大切であると考えます。

 児童生徒の意見を尊重するためには、まずは安心して思いや願いを述べることができる環境を作ることが大切であり、教育相談員をはじめ児童に関わる職員は、日ごろから信頼関係を築くことを心掛け、様々な方法で児童生徒の思いや願いを尊重しながら接し、思いや考えを表明できる支援することに努めております。

 各学校の相談室や適応指導教室においては、児童生徒が通学の時刻などを自己決定できるよう働きかけるとともに、自らの学習内容や方法について計画を作成できるよう相談員が支援を行っているところです。

 また、適応指導教室への通級が困難な児童制度に対しては先ほど答弁で述べましたメタバースを活用して、児童生徒が意見や考えを表出できるよう努めてまいります。

対面での会話や電話が苦手という子供もいるとお聞きしております。仮想空間メタバースを活用することで声をあげやすい環境作りにもご尽力いただければと思います。

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