はしま学事始~悪意から身を守るために~「闇バイト」の現状と対処法

活動報告

闇バイトは“アルバイト”ではなく犯罪です

9月28日、不二羽島文化センターにて、岐阜県警察本部生活安全部少年課こどもサポート総合センターの田中聡・少年育成支援官を講師に迎え、「闇バイト」をテーマとした講話が開催されました。

闇バイトはテレビや新聞の向こう側の話しでは無く、身近に潜む脅威であることを今回の講和にて学びました。
こちらの記事が少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

闇バイトの実態

「高額報酬」「誰でもできる」といった甘い言葉に誘われ、SNSや匿名アプリで勧誘されるのが典型的な流れです。応募時に個人情報や顔写真を送らされ、犯罪行為を拒否すれば脅迫されるケースも。実際には末端の“使い捨て要員”として犯罪に加担させられ、逮捕されるまで抜け出せないのが実態です。

中には「捕まって安心した」と語る若者もいるほど、抜け出すことが困難な構造になっています。

どんな犯罪に使われるのか

闇バイトの内容は、特殊詐欺の受け子・出し子、銀行口座や携帯電話の売買、薬物の運搬、強盗・窃盗の実行犯など多岐にわたります。刑法上は重い罪に問われ、強盗であれば「5年以上の有期懲役」、強盗致死では「死刑または無期懲役」となります。

「バイト」と呼ばれていますが、実態はれっきとした犯罪です。

強盗:刑法第236条 5年以上の有期懲役
強盗殺人(致死):刑法第240条 死刑または無期懲役
詐欺:刑法第246条 10年以下の懲役

闇バイトの見分け方

  • 条件が良すぎる
  • 仕事内容があいまい
  • 連絡手段がテレグラムなど匿名アプリ
  • 住所や企業情報が不明確

こうした特徴が見られる求人は要注意です。応募前に企業名や所在地を確認し、怪しいと思ったら一人で判断せずに相談することが大切です。

今求められる対策

岐阜県では、全公立高校や特別支援学校での講話実施や、啓発動画の配信、標語募集などを進めています。しかし、闇バイトは10代に限らず、20代~50代まで幅広い層が巻き込まれているのも現実です。

背景には「遊ぶお金が欲しい」「生活費が足りない」といった経済的事情もあります。だからこそ、社会全体で「知識を広める」ことと同時に、「貧困を減らすこと」も重要だと感じました。

まとめ

ニュースでよく耳にする「闇バイト」ですが、実際に高校生の4割がSNSで怪しい求人を見た経験があるとの調査もあります。思った以上に私たちの身近に潜む危険です。

まずは「闇バイトは犯罪である」と知り、巻き込まれない知識を身につけること。そして、子どもたちが将来を奪われないよう、地域としても家庭としても支えていくことが必要だと強く感じました。

これからも、身近に潜む危険として情報発信していくとともに、巻き込まれない、困ったら近くの大人に相談できる。そのような体制作りをしていきたいですね。


補足(参考リンク)

コメント

タイトルとURLをコピーしました