防災食講習で見えた「本当に必要な家庭備蓄」とは
2月23日、羽島市防災研究会主催の防災食講習に参加しました。女性部の皆様が中心となり、実際に防災食を作る“体験型”の研修です。
耐熱性ポリ袋「アイラップ」を使った湯煎調理、計量カップがない想定でトマト缶を再利用する工夫など、災害時のリアルを前提にした実践的な内容でした。
そこで改めて痛感したのが――
家庭備蓄は「念のため」ではなく「前提」であるということです。
なぜ家庭備蓄が必要なのか
過去の災害では、発災からライフライン復旧まで1週間以上かかるケースが多くあります。
・支援物資が3日以上届かない
・物流機能が停止する
・スーパーやコンビニから食品が消える
これらは決して特別な話ではありません。
「3日分あれば安心」ではなく、最低でも1週間を想定した備えが現実的です。

備蓄の基本は“ローリングストック”
家庭備蓄は難しいことではありません。
① まず家にある食品をチェック
買いだめではなく“見える化”から始めます。
② 家族構成と栄養バランスを考える
人数・年齢・好みを踏まえ、必要量を決定します。
③ 足りないものを買い足す
無理なく、日常の買い物の延長で。
④ 期限前に消費し、使った分を補充
これがローリングストックの仕組みです。
「備蓄=特別な食品」ではなく、
普段食べ慣れているものを少し多めに持つことがポイントです。
災害時の栄養バランスをどう守るか
災害直後は、おにぎりやパンなど炭水化物中心になりがちです。
しかし実際には、
・タンパク質不足
・ビタミン、ミネラル不足
・食物繊維不足
が起こりやすく、便秘や口内炎など体調不良の原因になります。
有効な備蓄例
・サバ缶、ツナ缶などの缶詰(タンパク質)
・野菜ジュースや乾燥野菜(ビタミン)
・豆類、海藻類(ミネラル・食物繊維)
さらに、今回の講習で印象的だったのは「きな粉マカロニ」。
甘い味は、非常時において心を和らげる力があります。
“心を支える食”もまた、防災の一部です。
発災当日の備え
最低限の目安は
・水 1L
・調理不要の非常食 3食分
これは「その日を乗り切る」ための備えです。
その後を支えるのが、家庭備蓄です。
忘れてはならない視点
備えの基本は「家族ごとの個別最適」。
特に、
・アレルギーのあるお子さん
・高齢者
・持病のある方
については、事前に“食べられるもの”を確認し、備蓄しておく必要があります。
防災は平均値では守れません。
一人ひとりに合わせた準備こそが、本当の備えです。
防災に強いまちは、家庭から始まる
今回の講習は会員向けでしたが、内容はすべての市民に共有すべき学びでした。
防災に強いまちづくりとは、
行政だけが整備することではありません。
各家庭の備えが積み重なって、
地域全体の“底力”になります。
私は今後も、こうした実践的な知恵を発信し、
羽島市の防災力向上につなげてまいります。
備えは、未来への責任。
今日からできる一歩を、ともに始めましょう。


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