岐阜羽島駅から始める中心市街地の活性化
先日、産業建設委員会の行政視察で、山口県周南市を訪問し、中心市街地活性化の取り組みについて学びました。
周南市では、徳山駅周辺を中心に、図書館やカフェなどを備えた賑わい交流施設を整備しています。市民のニーズを踏まえた空間づくりに加え、駅前広場を活用したマルシェや地域イベント、商店街の空き店舗対策など、さまざまな取り組みを組み合わせていることが印象的でした。
特に重要だと感じたのは、施設を整備して終わりにするのではなく、そこに集まった人々を周辺の商店街や地域へとつなげ、まち全体の賑わいを生み出そうとしている点です。
図書館は年中無休で、午前9時30分から午後10時まで開館しています。幼児向けのスペースや学習席も設けられ、子どもから大人まで幅広い世代が利用できる環境が整っています。また、行政、民間事業者、大学、商店街などが連携し、地域全体でまちづくりを進めていることも、大きな特徴です。
岐阜羽島駅周辺をどのような場所にしていくのか
今回の視察を通じて、羽島市においても、岐阜羽島駅周辺をどのような場所にしていくのか、明確な将来像を描く必要があると改めて感じました。
岐阜羽島駅は、新幹線駅として市内外から人が集まる可能性を持っています。しかし、駅を単なる交通の乗降場所として捉えるのではなく、市民が集い、交流し、憩うことのできる場所として活用する視点が重要です。
例えば、多世代が交流できる施設やイベントの開催、駅前空間の有効活用など、さまざまな可能性が考えられます。さらに、駅前に人を集めるだけでなく、周辺の店舗や地域資源へと人の流れを広げ、地域経済の活性化につなげる仕組みも必要です。
そのためには、まず市民や商店街、民間事業者などの意見を聞き、岐阜羽島駅周辺に何が求められているのかを把握することが大切です。その上で、羽島市として目指すべき方向性を明確にし、関係者が共通の目標を持って取り組める環境を整える必要があります。
岐阜県の交通政策を見据えた将来構想を
将来的には、岐阜羽島駅周辺を市の重要な活性化エリアとして位置付け、交通、商業、観光、交流などの機能を一体的に考えたグランドデザインを検討すべきだと考えます。
今後、岐阜県が主導するLRT構想など、広域的な交通政策の動向も注視しながら、羽島市としての将来像を整理しておくことが重要です。
県の計画が具体化してから検討を始めるのではなく、あらかじめ市民や地権者、民間事業者などとの対話を重ね、必要な機能や事業手法、役割分担などを整理しておく。そうすることで、計画が具体化した際に、速やかに事業化の検討へと進めることができます。
また、公共施設の整備にあたっては、行政が単独で建設・運営する手法だけでなく、PPP・PFI・LABVなどの官民連携手法も検討する必要があります。大学などの教育機関との連携も含め、民間の力や地域の資源を生かした持続可能なまちづくりを目指すべきです。
市民とともに、岐阜羽島駅の新たな可能性を考える
羽島市の「羽島市みらい共創プラン(第七次総合計画)」では、市民の意向として「新幹線駅周辺やインターチェンジ周辺ににぎわいのあるまち」が挙げられています。また、創業支援や生涯学習の推進なども掲げられており、岐阜羽島駅周辺の活性化は、こうした方針を具体化する取り組みの一つと考えます。
今回の周南市への行政視察を通じて、中心市街地の活性化には、施設整備だけでなく、人が集まる目的をつくり、地域全体へと賑わいを広げていく仕組みが必要であると学びました。
岐阜羽島駅周辺を中心市街地の重要な拠点として位置付け、市民や民間事業者との合意形成を図りながら、官民連携による将来構想と具体的な活性化計画を策定すること。
これが、今後の羽島市に必要な取り組みの一つだと考えています。
羽島市の持つ可能性を生かし、市民が誇りを持てるまち、そして市外からも人が訪れたくなるまちを目指して、これからも調査・研究と政策提言を続けてまいります。


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