先日、羽島イノベーションラボとして 株式会社ニホンサンミ様 を訪問し、山口会長から会社の理念や取り組みについて直接お話を伺い、工場も見学させていただきました。
今回の視察を通じて、多くの学びと感銘を受けましたので、その一部をご紹介いたします。

環境整備を徹底し、社員を大切にする経営
ニホンサンミ様では、毎朝20分間、全社員が仕事を止めて環境整備に取り組まれています。
驚いたのは、クレーム対応でさえ後回しにしてまで徹底されていること。
さらに、その時間は「就業時間」として計上され、給与も支払われています。
「環境整備は自分磨きだから」と業務時間外に強要する会社もある中で、就業時間に位置づけている点に、社員を大切にする経営姿勢を強く感じました。
その結果、社員の定着率向上にもつながっているそうです。
あいさつに込められた想い
視察で最も印象に残ったのは、社員の皆さんの気持ちの良いあいさつです。環境整備の方針の中には「立ち止まってあいさつする」と明記されており、それがしっかり浸透していました。単なる形だけではなく、心からのあいさつが会社全体の雰囲気を明るくしていることが伝わってきました。
社員への心配り
社員の誕生日には花束を贈り、男性社員には奥様への花束を用意する。さらに、定期的な会食も行う。こうした温かい取り組みが、社員一人ひとりの心に届き、会社への信頼と愛着を育んでいると感じました。
清潔で整然とした工場
工場内は水平・垂直を徹底し、美しい状態が保たれています。さらに驚いたのは社員駐車場で、すべての車が頭を揃えて整列していたこと。細部にまで秩序と美意識が行き渡っているのが印象的でした。

経営理念「感謝幸福」と「弥栄経営」
ニホンサンミ様の経営理念は「感謝幸福」。お客様だけでなく、共に働く社員に対しても感謝を忘れない姿勢です。もう一つの理念「弥栄経営」は、長く続く持続可能な経営を目指すというもの。どちらも、社員を大切にする経営哲学が根底にあります。
視察を終えて
数多くの企業を見てきましたが、経営層の理想と現場の実態が一致している会社は多くありません。ニホンサンミ様は、会長の想いが社員に浸透し、誰もが納得のうえで働いている、心地よい職場を実現していると実感しました。
このような企業が羽島市に増えていけば、地域の魅力はさらに高まり、ひいては日本経済の発展にもつながると強く感じます。
ニホンサンミの皆様、このたびは貴重な学びの機会をいただき、本当にありがとうございました。
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