子どもたちと議会をつなぐ。島田市議会の主権者教育から学んだこと

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子どもたちと議会をつなぐ ― 島田市議会の主権者教育から学んだこと

先日、静岡県島田市議会を視察し、主権者教育の取り組みについてお話を伺いました。
島田市は市制施行20年を迎え、人口約9万人、新東名高速道路ICや富士山静岡空港を有する交通の要衝です。こうした都市特性を活かしながら、市議会としても「次世代を育てる取り組み」に力を入れている点が非常に印象的でした。

小学生から始まる「議会を身近にする」工夫

島田市議会では、広聴広報委員会が中心となり、小学生を対象とした夏休み親子議場探検ツアーを実施しています。
議会や議員の役割を分かりやすく説明したうえで、事前に考えてきた質問を議員に直接投げかける時間を設けるなど、子どもたちが主体的に参加できる工夫がなされています。

さらに、議会に関する「なぞなぞ」や、名刺交換、終了証の授与など、「楽しかった」「また来たい」と思える仕掛けも随所に見られました。
絵本『ポリポリ村の民主主義』の読み聞かせと模擬選挙を組み合わせたプログラムは、民主主義を体験的に学べる内容となっており、子どもだけでなく保護者からの満足度も非常に高いとのことでした。

中学生・高校生へと広がる主権者教育

中学生を対象とした取り組みとしては、議会での職場体験や、総合学習への議員参加が行われています。
議員がアドバイザーとして関わり、中学生の視点で島田市の課題を考える時間が設けられており、「議会=遠い存在」ではなく、「身近な相談相手」として認識される工夫がなされています。

高校生向けには、市内高校放送部による「声の議会だより」の作成や、市内すべての高校と意見交換会を実施。
「どうなれば島田市は住みやすくなるのか」「議員に望むことは何か」といったテーマでワークショップ形式の意見交換が行われました。

特に印象的だったのは、高校生の意見をもとに議会だよりが実際に改善された点です。
「文字が多くて読みにくい」「若い世代には届きにくい」といった率直な声を受け、フルカラー化やデザイン改善が行われ、主権者教育が議会改革にもつながる好循環が生まれていました。

主権者教育が「ふるさと教育」につながる

島田市議会では、こうした主権者教育を通じて、子どもたちが市政に関心を持ち、将来も島田市に関わり続けてほしいという想いを持って取り組んでいるとのことでした。

選挙や議会を学ぶだけでなく、「自分たちの意見がまちを変える」という実感を持てることが、大きな意義だと感じました。

羽島市に活かしていきたいこと

羽島市でも、議場見学などの取り組みは行われていますが、今回の視察を通じて、験型・対話型の主権者教育の重要性を改めて感じました。

子どもたちや保護者世代、高校生といった次世代を議会活動に巻き込み、「知る」から「参加する」へ、そして「意見が形になる」実感へとつなげていくこと。

主権者教育を、単なる学習の場ではなく、市民と議会をつなぐ入口として育てていくことが、将来の羽島市を支える力になると考えています。
今回の島田市の先進事例を参考にしながら、羽島市議会としても一歩ずつ取り組みを進めていきたいと思います。

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