こんにちは、岐阜羽島.comです。
今回は、羽島市にある みんなの学び舎ことのは 木下代表 へインタビューさせていただきました。
フリースクールって何をしているんだろう?
そもそも肩書にある「絵本専門士」って何なんだ?
という疑問があり、お話をお聞かせいただきましたが、その背景には子供たちへの教育の在り方、そして子供たちへ送るメッセージがありました。
そんな熱意のある みんなの学び舎ことのは 木下代表 のお話しをどうぞ。
✅今回のインタビューの内容
・木下代表のフリースクール開校の想い
・これからの教育の在り方と公立学校への想い
子供たちへ明るい未来を提供する ことのは
羽島市でフリースクールを開業された「みんなの学び舎ことのは」
聞けば代表の木下さんはもともと学校の先生だったとのこと。
なぜ、安定した公務員でもある教員を辞めてフリースクールを立ち上げたのか。
そこには、子供たちへの愛情と思いが詰まっていました。
子供への明るい未来、そこには教育が必要と考える木下代表。
そんな信念を持たれたみんなの学び舎ことのは 木下代表のお話しをご覧ください。
木下代表へインタビュー
公立学校にて11年間教鞭を握られた木下代表。
しかし、教員生活をする中で学校教育の限界を感じられたそうです。
子供の教育については子供の数だけ答えがある。
しかし、公立学校の教育は「如何に効率的に大多数に指導をするか」に重きを置かれている。
そのため画一的な教育になり、自分で考えることのできない子供に育ってしまう。
教育とは子供の成長を見守るはずのもの。
しかし、勉強する際に一番大事な「自発的に学ぶ」行為を奪ってしまう現実と向き合うこととなったそうです。
決して、学校の教育現場や先生が悪いわけでは無いとおっしゃられる木下代表。
むしろ、先生たちはブラック企業のような労働時間の中、それでも志高く子供と向き合う素晴らしい方々ばかりとのこと。
しかし、未来と向き合うことのできない教育とのジレンマに悩んだ末、たどり着いたのが自身でフリースクールを開校するという決断でした。
その決断が、今日のことのはに繋がっていかれたそうです。
フリースクール開設への想い
ー子供が主体的に学ぶを教えるフリースクールー
画一的に大多数に教育を施す公立学校の教育。
そんな教育の現場では「コレをやりなさい」「今日の宿題です」と教育は子供に与えるモノになってしまっているとのこと。
与えられる環境に慣れてしまうと子供はその状態を当たり前と考えるようになってしまいます。
そして自分で考えることのできない子供になってしまう。
今の時代、自分で考え行動できる人財が一番大事なことはお分かりかと思います。
海外を見れば、イーロンマスクやジェフ・ベゾスなど個の力が世界を動かしていることが分かります。
令和の現代に生きる子供たちはその思考方法がスタンダードかと思います。
そのため、自ら考えて行動できるよう教育をしなくてはいけません。
木下代表が開校されたフリースクールでは子供たちは「自発的」に考え行動できる。
そんな子供を増やすためにあらゆる施策を考えているそうです。
子供が自発的に学ぶ思考になれるように
ー子供が自発的に学ぶ思考になれるようにといった想いで作られたフリースクールー
木下代表が開校されたフリースクールには子供の未来に対しての想いが詰まっていました。
それは、受動的では無く、能動的に行動できる子供を多く育てたいとの願いあるようです。
子供が主体的に行動できるように育って欲しい。
その想いから、フリースクールに来られる子供たちへの最初の指導には気を使われるそうです。
この点についての想いをお話しいただきました。
「フリースクールに来た子供たちに「〇〇をやってみようか?」といった声掛けを最初にすることはありません。まずは、何をやっても良いんだと理解してもらうところがスタートだと思っています。」
今までの教育では受動的でよかったことも、自分から考え行動する能動的な考えに変化してもらう。
まずはそこが教育のスタートだそうです。
そのために、最初は何をしてよいかわからず、椅子に座ったまま一日が過ぎてしまう子もいるそうですが、それでも根気よく一緒に付き合っていくことが大事だそうです。
我慢できずに最初のスタートを指示してしまっては今までの受け身の姿勢は変わらないですからね。
子供が自主的に考えれる思考を持つ。
このことは、次のテストで良い点を取ることや、資格を取得することよりも、もっと価値のあること。
令和の時代は子供の教育の価値観は「自主的に考える思考」を持たせることがスタンダードになるのかもしれませんね。
絵本専門士と考える子育て
ー絵本専門士に教えてもらいたい子供への読み聞かせー
私ごとで恐縮ですが、2022年に子供が産まれた私は木下代表がもっていらっしゃる絵本専門士という不思議な資格にも興味がありお話お聞かせいただきました。
こちらの絵本専門士、実は岐阜県内に5人ほどしか持っている人がいない取得の難しい資格のようで、資格取得にはまずは書類選考から入り、一年間のカリキュラムなどを経てやっと取れるそうです。
絵本専門士である木下代表に絵本が子供の育成にどのように良いのかをお話しお聞かせいただきました。
「絵本はページをめくることが場面の切り替わりと連動するので、テレビのような受け身の媒体では無く、主体性をもってストーリーを進めることのできる。
また、子供を膝の上にのせ、絵本をもって読み聞かせると心理学的効果も合わさりより親密度も上がるといった良い効果が絵本にはあります」
絵本を読むことで、子供の言語力、感性、文脈理解力、物事の理解力を発達させ、豊かな人格形成をもたらすとのことですが、それ以上に親子の絆を深めることにもつながるようですね。
そんな絵本専門士の木下代表におススメの絵本を二冊紹介いただきましたので、絵本の選定に悩んでいらっしゃる方がいればこちらも参考にしてくださいね。
絵本は子供にとってはおもちゃですが、大人からみた場合は子供とのコミュニケーションツールになります。
これを機に利用してみませんか。
絵本の読み聞かせは子供の非認知能力の向上につながるとのことです。そして親密度の向上にもつながる。良いことしか無いですね。
集まれる場所を提供するフリースクール
ーどんな子供にも集まれる場所を提供する。そのためにはフリースクールは必要ー
色々な原因で学校に通うことが困難になってしまった子供。
そんな子供のために集まれる場所を提供したいとの想いでフリースクールを開校された木下代表。
大人になると世界は果てしなく広がっており、どんな場所、環境にも自由にいけることが分かります。
しかし、子供は学校や地域といった狭い世界、社会の中で生活をしなくてはならず、良い意味で逃げることが難しくなります。
子供たちに選択肢を与え、そして居場所を作る。
そのためにはフリースクールが街に存在することの重要性が分かると思います。
子供がどんな環境でも学ぶことができる。
環境を整備するのは親の務めだと思います。
色々な選択肢の中から選ぶことのできるという幸せを提供してくれているのがフリースクールという存在なのだと思います。
これからの教育の在り方について
学校教育に限界を感じ、ご自身でフリースクールを開校した木下代表。
自分の意思をもって行動できるような子供を育てる。
そのためには現在の公立学校の教育方法では難しい部分があるとのお話しをされていました。
これは学校の教員に問題があるというお話しでは無いということだそうです。
学校の先生方は無理し過ぎなくらい頑張ってらっしゃるとのこと。
ただ、カリキュラムがどうしても子供に押し付けるモノになってしまっており、現状では先生の熱意だけではどうしようも無い問題になっていること。
令和の時代に昭和に決められた教育方針を続けることの矛盾。
しかし、「無理だ」と決めつけては子供の未来を閉ざしてしまうことになる。
皆さんで少しずつ考えていければきっと良い案は出ると思います。
公立学校の教育方法への提案
ー公立学校に取り入れることで改善する教育方法ー
公立学校に取り入れることで現状を改善できるのでは?と木下代表が考える教育改革について、お話しいただきました。
現状のスキームでは子供に主体性を持たせることを主とした教育を施すことは難しい。
難しいことはわかった上で、もし改善することが可能であればやった方が良いのではと思う教育方法について木下代表に質問してみました。
「改善方法の1つとしては担任を2人体制にすることがあると思います。2人体制にすることの効果として、1人の先生が見守る限界は15人程度だと思うことが一つと、先生が2人居ることで子供が先生を選ぶことができるようになり、子供の価値観の多様性につながります」
ー先生を2人体制にするー
そのことで先生側としては子供を教える際の負担を軽減することができる。
そして子供側は複数の先生が同じ教室にいる中で授業を受けることができ、意見の取捨選択ができる。
一人の先生の意見が全て「正解」と考えることは価値観の押し付けになりかねないとおっしゃられる木下代表。
多様性を求められる現代こそ色々な角度から考えられる子供に育てる教育も必要になるのでしょうね。
「改善方法の2つ目としては宿題の選択制になります。宿題を選択制にすることで子供が「自分に必要な勉強を自分で選ぶ」行為が発生し、勉強だけでは無く、主体性を学ぶ機会にもつながります」
ー宿題を選択制にするー
このことで、子供に勉強だけでは無く、主体性を学ぶ機会を与えたいとお話しをいただきました。
木下代表は一貫して子供に主体性、自主性を持てるような教育が必要とおっしゃられており、その観点から考えても宿題の選択制はすぐにでき、かつ効果的なのかなと思いますね。
ただ、この方法については先生への負担が増えてしまう恐れがあるとのお話しもされていました。
宿題を選択制にすることで「自分にとって簡単で早く終わらせれる」宿題を選ぶ子供も出てくると思います。
そういった子供の選択に気付き、ちゃんと話しをできるようになる力量が必要とのことです。
そう考えると難しい話しなのかもしれませんね。
とはいえ、これらは子供に主体性を持たせる教育の案であるということ。
色々な案を考えながら常にベストを出していける教育になれば素敵ですね。
学校と「ことのは」の関係
ー学校に対し刺激を与えることのできる関係でありたいー
フリースクールの存在意義についてお話しお聞かせいただいた際に木下代表より「学校に刺激を与えたい」と言ったお話しを聞くことができました。
木下代表が開校された みんなの学び舎ことのは はフリースクールになりますが、そこには明確な理念が存在します。
その理念が「学ぶ場所は自分で選択できる」ことであり、その選択を自らすることで子供に「自主性」をもって学ぶことを教える場にすることだと思います。
(違ったらごめんなさい)
フリースクールは一般的には色々な要因で学校に行けなくなった、行きたくても行けないといった子達に教育を施す場というのが一般的な解釈かと思います。
ことのはでは、教育を学校だけでは無く、フリースクールやその他の活動踏まえシームレスに地域、街で取り組むことを提唱されています。
木下代表からは公立学校に刺激を与える存在になりたい。とお話しをお聞かせいただきましたが、近い未来、お互いが補完しあう関係として街に存在することになるのでは無いかなと感じますね。
全ては子供の明るい未来のために
ー自分で気づく力を手に入れることが子供に未来には重要ー
子供の未来を考えた時に、一番は幸せな暮らしを手に入れて欲しいと考えるのでは無いでしょうか。
木下代表が開校された みんなの学び舎ことのは では、「体験と探究と安心あふれる学校に」という想いを込め、子供の教育を見直ししています。
投資の世界では「魚では無く、魚の釣り方を教える」という言葉をよく聞きます。
これは子供の教育でも同じことで、その場で「モノ」を与えるのではなく、「成果」を得られる方法を教えることが子供の未来を考えた場合に一番大事なことなのだと思います。
子供の教育も答えのない世の中だからこそ自分で考える力を身に付けさせることが必要になるんだと思います。
自分で考え、行動ができる能力を持てば、どんな時代でも未来を切り開く能力を得られる。
教育の意味を考えることが重要なのかもしれませんね。
みんなの学び舎ことのはでは、色々な事情で学校に行けなくなった子のために、公立学校と連携し学校の出席扱いとなるような仕組みがあったり、授業に出ていなくて不安に感じている勉強の個別指導など、様々なサポートをしてくれます。お悩みの方は一度相談に行かれてはどうでしょうか。最高の絵本の紹介もしてくれるので楽しいですよ。
岐阜羽島には「凄い」方がいっぱいいますね
学校の先生を辞めてフリースクールを開校した みんなの学び舎ことのは 木下代表 のお話し、如何でしたでしょうか。
フリースクールという存在は知っていましたが、そこには木下代表の子供への教育に対してのアツい想いがありました。
子供たちが主体的になって考え行動出来るように。を考えて、そして行動されている木下代表の姿こそが子供に一番の勇気を与えているのではと思いますね。
いつの日かフリースクールと学校の境目が無くなり、子供の成長のための教育がこの羽島市から進むことを願っております。
私も子供に20年後、「羽島市で産まれ、育てられてよかった」と言われるように活動を始め、作り始めたこのブログですが、木下代表の教育に対する想い、そして日本の未来を思う気持ちは同じなのかなと感じました。
これからもみんなの学び舎ことのは 木下代表の活躍を見ていきたいですね。
では、また☆
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